基本情報
- 音楽
- プロコフィエフ
- 振付
- ラヴロフスキー(1940年)、マクミラン(1965年)、クランコほか多数の版
- 初演
- 1940年
- 構成
- 全3幕
- 上演時間の目安
- 約3時間(休憩含む・版により異なる)
あらすじ
シェイクスピアの戯曲をバレエ化した、ドラマ・バレエの金字塔です。イタリアのヴェローナで、対立するモンタギュー家とキャピュレット家。モンタギューの息子ロミオは、仮面舞踏会で出会ったキャピュレットの娘ジュリエットと恋に落ち、バルコニーで永遠の愛を誓います。
2人はロレンス神父のもとで密かに結婚しますが、その直後、ロミオは親友マキューシオを殺したジュリエットの従兄ティボルトを決闘の末に討ち、追放されてしまいます。
パリスとの結婚を迫られたジュリエットは、仮死状態になる薬を飲んで死を装います。しかし計画を知らないロミオは、霊廟で眠るジュリエットを本当に死んだと思い込み、毒をあおって命を絶ちます。目覚めたジュリエットもまた、ロミオの短剣で後を追うのでした。
主な登場人物
- ジュリエット
- キャピュレット家の娘。少女から愛に生きる女性への成長を3幕で演じ切る、ドラマ・バレエ最高峰のヒロインです。
- ロミオ
- モンタギュー家の息子。恋の高揚から絶望までを踊りで体現します。
- マキューシオ
- ロミオの親友。快活で機知に富み、その死が物語の転換点となります。
- ティボルト
- ジュリエットの従兄。激情的な性格で、マキューシオを討ちロミオに討たれます。
- パリス
- ジュリエットの婚約者となる貴族。
- ロレンス神父
- 2人を密かに結婚させ、悲劇の計画を授ける修道士。
見どころ
第1幕の「バルコニーのパ・ド・ドゥ」は、恋の高揚を全身で描く、バレエ史上屈指のラブシーンです。リフトの連続が感情の高まりそのものとして迫ってきます。
古典バレエと異なりヴァリエーション形式の見せ場ではなく、演技と踊りが完全に一体化しているのがドラマ・バレエの特徴です。剣戟(マンドリンダンスや決闘)の迫力、騎士たちの踊りの重厚さも見どころで、マクミラン版・クランコ版・ラヴロフスキー版など、版ごとの演出の違いを見比べる楽しみもあります。
音楽の聴きどころ
プロコフィエフのスコアはバレエ音楽の20世紀最高傑作と名高いものです。重々しい「モンタギュー家とキャピュレット家(騎士たちの踊り)」はテレビ等でも使われる有名曲で、「少女ジュリエット」の疾走感、バルコニーの場の高揚など、聴きどころが尽きません。
コンクール・発表会では
コンクールではジュリエットのヴァリエーション(マクミラン版などから)が、演技力を見せたいシニアのダンサーに選ばれることがあります。またコンテンポラリー部門ではなくクラシック部門で踊られる場合、版の指定や許諾に注意が必要な演目でもあります。
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