基本情報
- 音楽
- チャイコフスキー
- 振付
- マリウス・プティパ
- 初演
- 1890年
- 構成
- プロローグ付き全3幕
- 上演時間の目安
- 約3時間(休憩含む・版により異なる)
あらすじ
オーロラ姫の誕生を祝う洗礼式に、招かれなかった悪の妖精カラボスが現れ、「姫は16歳の誕生日に糸紡ぎの針に刺されて死ぬ」という呪いをかけます。リラの精は呪いを和らげ、「死ではなく100年の眠りに落ち、王子の口づけで目覚める」と予言します。
16歳の誕生日、4人の王子から求婚を受けるオーロラ姫の前に、老婆に化けたカラボスが現れます。姫は差し出された糸紡ぎの針に指を刺し、城全体が深い眠りに包まれます。
100年後、森で狩りをしていたデジレ王子は、リラの精に導かれて幻影のオーロラ姫と出会い、恋に落ちます。王子は眠る姫に口づけし、呪いは解けます。最終幕では2人の結婚式が盛大に催され、長靴をはいた猫、青い鳥、赤ずきんなど童話の主人公たちが祝福の踊りを披露します。
主な登場人物
- オーロラ姫
- 呪いによって100年の眠りにつく姫。16歳の輝き、幻影の神秘性、花嫁の気品と、幕ごとに異なる魅力が求められる大役です。
- デジレ王子
- 100年後にオーロラ姫を目覚めさせる王子。気品ある佇まいが求められるダンスール・ノーブルの代表的な役です。
- リラの精
- オーロラ姫を守護する善の妖精。カラボスの呪いを和らげ、物語を導きます。
- カラボス
- 洗礼式に招かれなかった悪の妖精。男性ダンサーが演じることも多い、強烈な存在感を放つ役です。
- 青い鳥とフロリナ王女
- 最終幕の祝宴で踊られる有名なパ・ド・ドゥの主役。青い鳥は男性の跳躍技術の見せ場です。
- フロレスタン国王と王妃
- オーロラ姫の両親。
見どころ
第1幕でオーロラ姫が4人の王子と踊る「ローズ・アダージオ」は、サポートを受けながら片脚のアティテュードで長くバランスを保つ、バレリーナにとって最大級の難所として知られています。
プティパの振付の集大成といわれる作品で、プロローグの妖精たちのヴァリエーション、幻影の場の様式美、最終幕の童話の主人公たちによるディヴェルティスマンと、クラシック・バレエの語彙が惜しみなく詰め込まれています。中でも「青い鳥のパ・ド・ドゥ」は、ブリゼ・ヴォレを連続させる跳躍で男性ダンサーの登竜門とされています。豪華な衣装と装置も含め、クラシック・バレエの様式美の頂点とされる作品です。
音楽の聴きどころ
チャイコフスキーの三大バレエ音楽の中でも最も交響的と評される壮麗なスコアです。「ローズ・アダージオ」の高揚感、リラの精の優美な主題とカラボスの不穏な主題の対比、第3幕の華やかなポロネーズなど、聴きどころが尽きません。ディズニー映画「眠れる森の美女」の「いつか夢で」の原曲となったワルツも登場します。
コンクール・発表会では
コンクール頻出の宝庫です。オーロラ姫のヴァリエーション(第1幕・第3幕)、フロリナ王女、青い鳥、デジレ王子のヴァリエーションに加え、プロローグの妖精のヴァリエーション(優しさの精、元気の精など)はジュニア部門の定番課題として広く踊られています。正確なテクニックと格調が問われるため、クラシックの基礎力がそのまま表れる演目とされています。
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