Ballet Works

くるみ割り人形

The Nutcracker / Щелкунчик

三大バレエ

基本情報

音楽
チャイコフスキー
振付
レフ・イワノフ(マリウス・プティパ台本)
初演
1892年
構成
全2幕
上演時間の目安
約2時間(休憩含む・版により異なる)

あらすじ

クリスマスイブ、シュタールバウム家のパーティーで、少女クララ(版によってはマリー)は名付け親のドロッセルマイヤーからくるみ割り人形をプレゼントされます。夜中、クララが人形の様子を見に行くと、部屋中のものが大きくなり、ねずみの大群とくるみ割り人形率いるおもちゃの兵隊の戦争が始まります。クララの機転でねずみの王様を倒したくるみ割り人形は、凛々しい王子の姿に変わります。

王子はクララを雪の国、そしてお菓子の国へと招待します。お菓子の国では金平糖の精が2人を歓迎し、チョコレート(スペイン)、コーヒー(アラビア)、お茶(中国)、トレパック(ロシア)、あし笛、花のワルツと、各国のお菓子たちの踊りが次々と披露されます。

楽しい時間はやがて終わり、夢から覚めたクララの腕には、くるみ割り人形が抱かれていました。

主な登場人物

クララ(マリー)
主人公の少女。夢の中で王子とお菓子の国を旅します。版によって子役が演じる場合と、大人のバレリーナが踊る場合があります。
くるみ割り人形/王子
呪いで人形に変えられていた王子。ねずみとの戦いの後、本来の姿に戻ります。
ドロッセルマイヤー
クララの名付け親の不思議な老紳士。物語の魔法を司る存在です。
金平糖の精
お菓子の国の女王。第2幕のグラン・パ・ド・ドゥを踊る、この作品のバレリーナの最高峰の役です。
ねずみの王様
ねずみの軍勢を率いてくるみ割り人形と戦います。
雪の女王・雪の精
第1幕終盤「雪片のワルツ」を踊る幻想的な存在です。

見どころ

第1幕終盤の「雪片のワルツ」は、白い衣装の雪の精たちが舞う幻想的な群舞で、児童合唱が加わる音楽とともに冬の情景を描き出します。

第2幕は各国の踊りが続くディヴェルティスマンの宝庫で、性格の異なる踊りを一度に楽しめます。締めくくりの金平糖の精と王子のグラン・パ・ド・ドゥは、チェレスタの神秘的な音色に乗せた金平糖のヴァリエーションを含む、この作品最大の見せ場です。クリスマスシーズンの定番演目として、世界中で毎年上演されています。

音楽の聴きどころ

「花のワルツ」「行進曲」「トレパック」「金平糖の精の踊り」など、バレエを知らなくても聴いたことのある名曲の宝庫です。「金平糖の精の踊り」で使われるチェレスタは、チャイコフスキーが当時最新の楽器としていち早く採用したもので、キラキラとした音色がお菓子の国の世界観を象徴しています。

コンクール・発表会では

コンクールでは金平糖の精のヴァリエーションが定番で、正確なポワントワークと上品な表現が問われます。王子のヴァリエーションや、版によってはクララのヴァリエーションも踊られます。発表会では「雪片のワルツ」「花のワルツ」が群舞の定番であり、全幕を通して子どもから大人まで役があるため、教室の発表会演目としても世界中で愛されています。

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