基本情報
- 音楽
- チャイコフスキー
- 振付
- マリウス・プティパ、レフ・イワノフ(1895年蘇演版)
- 初演
- 1877年
- 構成
- 全4幕(版により全3幕構成もあり)
- 上演時間の目安
- 約2時間30分〜3時間(休憩含む・版により異なる)
あらすじ
王子ジークフリートは成人を迎え、母である王妃から明日の舞踏会で花嫁を選ぶよう告げられます。憂鬱な気持ちを抱えたまま夜の湖へ狩りに出た王子は、そこで白鳥が美しい娘の姿に変わるのを目にします。彼女は悪魔ロットバルトの呪いによって昼は白鳥の姿に変えられたオデット姫でした。呪いを解けるのは、まだ誰も愛したことのない者の永遠の愛の誓いだけ。王子はオデットに愛を誓い、明日の舞踏会に来るよう伝えます。
舞踏会当日、ロットバルトはオデットに瓜二つの娘オディールを連れて現れます。オディールをオデットと信じ込んだ王子は、彼女への愛を誓ってしまいます。その瞬間、窓の外には嘆き悲しむオデットの姿が。騙されたことを知った王子は湖へと走ります。
湖畔で王子はオデットに許しを乞います。結末は版によって大きく異なり、2人が湖に身を投げて天上で結ばれる悲劇版、ロットバルトを倒して結ばれるハッピーエンド版などがあります。
主な登場人物
- オデット
- 悪魔の呪いで白鳥に変えられた姫。清らかで悲しみをたたえた白鳥の女王。オディールと同じダンサーが一人二役で踊るのが通例です。
- オディール
- ロットバルトの娘(または手下)。オデットに成りすまして王子を誘惑する「黒鳥」。妖艶で挑発的な踊りが特徴です。
- ジークフリート王子
- 結婚を迫られ憂鬱を抱える王子。オデットへの愛を貫こうとしますが、オディールの罠にかかってしまいます。
- ロットバルト
- オデットに呪いをかけた悪魔。フクロウの姿でも描かれ、舞踏会には貴族の姿で現れます。
- 王妃
- ジークフリートの母。息子に結婚を促します。
- 道化(ジェスター)
- 宮廷の道化。版によって登場し、超絶技巧の踊りで場を沸かせます。
見どころ
第2幕(湖畔の場)は、白いチュチュの白鳥たちが並ぶバレエ・ブランの代名詞です。コール・ド・バレエが一糸乱れず動く「白鳥の群舞」、4羽の小さな白鳥が手を繋いで踊る「4羽の白鳥の踊り」は、バレエを初めて観る人にも強い印象を残します。
第3幕の黒鳥のグラン・パ・ド・ドゥは全編最大の見せ場です。コーダでオディールが披露する32回転のグラン・フェッテは、バレエ史上最も有名な超絶技巧として知られています。オデットとオディールを同じバレリーナが踊り分ける一人二役も、この作品ならではの醍醐味です。
音楽の聴きどころ
チャイコフスキーがバレエ音楽に初めて取り組んだ作品で、オーボエが奏でる「白鳥のテーマ」は誰もが一度は耳にしたことのある旋律です。第1幕のワルツ、第3幕の各国の踊り(チャルダッシュ、スペイン、ナポリ、マズルカ)など、交響曲のような厚みを持つ音楽が全編を貫きます。
コンクール・発表会では
コンクールでは、黒鳥オディールのヴァリエーション(第3幕)、オデットのヴァリエーション(第2幕)、ジークフリート王子のヴァリエーションが定番の課題曲です。特に黒鳥のヴァリエーションは、技術と表現力の両方が問われる上級者の代表的な演目として、シニア部門で数多く踊られています。パ・ド・トロワ(第1幕)の各ヴァリエーションもジュニアからよく選ばれます。
全国のバレエコンクール一覧
開催時期・応募締切をまとめています。コンクール挑戦の参考にどうぞ。