阿片の夢の中でソロルが見る「影の王国」は、白いチュチュの群舞がスロープを下りてくる場面で知られるバレエ・ブランの名場面です。群舞のあと、3人のソリスト(影)がそれぞれヴァリエーションを踊ります。
3つのヴァリエーションはいずれも装飾のない純粋なクラシック・テクニックで構成されているため、基礎力をそのまま示せる課題としてコンクールで広く踊られています。
基本情報
- 作品
- ラ・バヤデール
- 役
- 影(ソリスト3人)
- 幕・場面
- 第3幕 影の王国(マカロワ版では第2幕)
- 音楽
- レオン・ミンクス
- 振付
- マリウス・プティパ(1877年初演、1900年改訂)。現行マリインスキー系は1900年版に基づく1941年のポノマリョフ/チャブキアーニ改訂版
- 踊り手
- 女性
- 主な対象
- ジュニア・シニア
それぞれのヴァリエーション
第1ヴァリエーション
3つの中では比較的ゆったりした音楽で、跳躍とポーズを大きく見せる踊りです。脚のラインの美しさと跳躍の滞空感が見どころとされます。
第2ヴァリエーション
軽快な音楽で、小さく速い脚さばきが続く踊りです。俊敏さと足先の正確さが求められます。
第3ヴァリエーション
ポワントでのルルヴェや脚を高く上げるポーズを音楽に合わせて見せる踊りで、軸の強さとコントロールが問われます。
見どころと技術のポイント
どのヴァリエーションも、性格表現より純粋なクラシックの正確さが問われます。「影」なので表情は抑え、形の美しさと音楽への正確さで勝負する踊りです。
舞台を広く使う移動が多く、小さく踊るとよさが出ません。腕を柔らかく、脚を正確にという古典の基本が、ごまかしなく見られる演目です。
コンクールでは
ジュニア後半からシニアまで踊られ、「基礎力を見せる演目」として先生に薦められることが多いです。性格表現で差をつけにくいため、技術の完成度がそのまま結果に反映されます。
版・申込時の注意
3つのヴァリエーションの順番や振付は版によって異なります。申込時には「影の王国 第○ヴァリエーション」と、使用する版・音源を確認してください。
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作品ガイド
「ラ・バヤデール」のあらすじ・登場人物・見どころ
古代インドの寺院。舞姫(バヤデール)のニキヤと戦士ソロルは、聖なる火の前で永遠の愛...
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参考・出典
- La Bayadère - Wikipedia
- La Bayadère - マリインスキー劇場
- La Bayadère - American Ballet Theatre
- ラ・バヤデール - 新国立劇場
振付・音楽は上演する版によって異なります。コンクールへの申込時には、使用する版と音源を指導者と確認してください。