Ballet Works

ラ・バヤデール

La Bayadère / Баядерка

クラシック名作

基本情報

音楽
レオン・ミンクス
振付
マリウス・プティパ
初演
1877年
構成
全3幕(版により異なる)
上演時間の目安
約2時間30分(休憩含む・版により異なる)

あらすじ

古代インドの寺院。舞姫(バヤデール)のニキヤと戦士ソロルは、聖なる火の前で永遠の愛を誓い合います。しかしニキヤに横恋慕する大僧正がこれを目撃し、さらにソロルは武勲の褒美として藩主の娘ガムザッティとの結婚を命じられてしまいます。

ソロルとガムザッティの婚約の宴で舞を披露するニキヤは、贈られた花籠に仕込まれた毒蛇に噛まれます。大僧正は解毒剤を差し出しますが、ソロルの心変わりに絶望したニキヤはそれを拒み、息絶えます。

悲しみの中、阿片の煙に沈むソロルは夢を見ます。月光の降る「影の王国」で、白いチュチュのニキヤの亡霊たちが静かに舞い降りてくるのです。版によっては、その後の結婚式で神の怒りが寺院を崩壊させ、ソロルとニキヤが天上で結ばれる終幕が描かれます。

主な登場人物

ニキヤ
寺院の舞姫。清らかさと悲劇性を兼ね備えたヒロインで、蛇に噛まれた後の「瀕死の踊り」は圧巻です。
ソロル
ニキヤと愛を誓いながら、藩主の娘との結婚に流される戦士。
ガムザッティ
藩主の娘。ニキヤの恋敵で、華やかな技巧を見せる役です。
大僧正(ハイ・ブラーミン)
ニキヤに道ならぬ恋をする僧侶。嫉妬から悲劇を招きます。
ブロンズ像(黄金の神像)
婚約の宴で踊る神像。短いながら強烈な印象を残す男性の技巧的な役です。

見どころ

第3幕「影の王国」は、バレエ・ブランの最高峰と称される場面です。白いチュチュのコール・ド・バレエが、アラベスクを繰り返しながら一人また一人と斜面を降りてくる冒頭は、バレエ史上最も美しい入場シーンといわれ、群舞の完成度がバレエ団の実力の証とされています。

異国情緒あふれる衣装と装置、太鼓の踊りやブロンズ像などのキャラクターダンス、そしてドラマチックな愛憎劇と、グランド・バレエの魅力がすべて詰まった作品です。

音楽の聴きどころ

ミンクスの音楽は、東洋風の旋律と踊りやすい明快なリズムが特徴です。「影の王国」の静謐な音楽は、白い群舞の神秘性を際立たせる名曲として知られています。

コンクール・発表会では

ニキヤのヴァリエーション、ガムザッティのヴァリエーション、影の王国の3人のソリストのヴァリエーションが、コンクールの定番課題です。特にガムザッティは技巧の見せ場が多くシニアで人気、影の王国の各ヴァリエーションは正確なクラシックの基礎が問われる課題として選ばれています。

全国のバレエコンクール一覧

開催時期・応募締切をまとめています。コンクール挑戦の参考にどうぞ。

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