中世プロヴァンスの伯爵令嬢ライモンダは、作品の中で多くのソロを踊るヴァリエーションの多い主役です。コンクールでは主に、第1幕でジャンから贈られたヴェールを持って踊るヴァリエーションと、第3幕の結婚式で踊るハンガリー風のヴァリエーションが選ばれています。
グラズノフの気品ある音楽にのせて、技術だけでなく貴族の令嬢らしい上品な音楽性が問われる演目です。
基本情報
- 作品
- ライモンダ
- 役
- ライモンダ
- 幕・場面
- 第1幕 第1場(ヴェールのヴァリエーション)・夢の場、第3幕 結婚式(グラン・パ・クラシック・ハンガリー)
- 音楽
- アレクサンドル・グラズノフ
- 振付
- マリウス・プティパ(1898年初演)。現行の振付は版により異なる
- 踊り手
- 女性
- 主な対象
- ジュニア・シニア
それぞれのヴァリエーション
第1幕 ヴェールのヴァリエーション
第1幕第1場、婚約者ジャン・ド・ブリエンヌから贈られたヴェール(ショール)を持ってライモンダが踊るソロで、この後ライモンダは眠りにつき夢の場へ進みます。ゆったりとした音楽にのせて、ヴェールを扱いながら柔らかく夢見るように踊る踊りで、脚のラインの美しさと上体の表現が見どころです。
第1幕にはこのほか、就寝前のピッツィカートのヴァリエーションや、夢の場で踊るヴァリエーションもあり、版によって踊られる曲が異なります。
第3幕 結婚式のヴァリエーション
ハンガリー風の性格を帯びたグラン・パ・クラシック・ハンガリー(パ・ド・ディス)の中で、ライモンダが手拍子を打ちながら踊るソロです。ピアノの独奏で始まる印象的な音楽と、手拍子を伴う腕の動きで広く知られています。気品と華やぎ、ハンガリー舞踊の香りを同時に表現する踊りです。
見どころと技術のポイント
第1幕のヴェールのヴァリエーションは、バランスとポーズの持続、ヴェールを扱う柔らかな腕の表現が課題で、派手さより音楽性が問われます。第3幕のヴァリエーションは、独特の手拍子とハンガリー風の腕の形を品よく見せること、ゆったりした音楽の中でルルヴェの安定を保つことが見どころです。
どちらも「令嬢の品位」が求められ、技術をひけらかさずに踊ることが評価につながります。
コンクールでは
ジュニア後半からシニアまで踊られ、特に表現力と音楽性を見せたいダンサーに選ばれています。第3幕のヴァリエーションはシニア女子に人気で、第1幕のヴァリエーションは柔らかな表現を得意とするダンサーに向いています。
版・申込時の注意
「ライモンダ」はヴァリエーションの数が多く、版によって同じ場面でも違う曲が踊られます。申込時には第何幕のどの曲かを明記してください。
全国のバレエコンクール一覧
開催時期・応募締切・部門をまとめています。演目が決まったら挑戦するコンクールを探しましょう。
作品ガイド
「ライモンダ」のあらすじ・登場人物・見どころ
中世ハンガリーの貴族の娘ライモンダは、十字軍の騎士ジャン・ド・ブリエンヌと婚約し...
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参考・出典
- Raymonda - マリインスキー劇場 公演ページ
- ライモンダ - Wikipedia(曲目一覧)
- Raymonda - Wikipedia
- Insight into Raymonda Act III - Royal Ballet School
振付・音楽は上演する版によって異なります。コンクールへの申込時には、使用する版と音源を指導者と確認してください。