「タリスマン」は1889年にプティパが振り付けた全幕バレエで、現在は天上の娘ニリティと風の神ヴァイユのパ・ド・ドゥだけが小品として踊り継がれています。
女性ヴァリエーションは音楽の緩急を活かした表現力、男性ヴァリエーションは跳躍力を示す課題として、シニアを中心にコンクールで定番となっています。
基本情報
- 作品
- タリスマン
- 役
- ニリティ(天上の娘)、ヴァイユ(風の神)。初演時の役名はエラとウラガンで、1909年のレガート改訂で改名
- 幕・場面
- パ・ド・ドゥ(全幕から独立して上演される)
- 音楽
- リッカルド・ドリゴ(現行のパ・ド・ドゥはドリゴの「タリスマン」の音楽を主体に、他の曲も一部混在)
- 振付
- マリウス・プティパ(1889年初演)。現行のパ・ド・ドゥはピョートル・グーセフによる20世紀の改訂
- 踊り手
- 女性・男性
- 主な対象
- シニア
それぞれのヴァリエーション
ニリティのヴァリエーション(女性)
ゆったりとした前半と、テンポが上がる後半の対比が特徴のソロです。前半は脚のラインと上体の柔らかさで天上の娘の清らかさを、後半は回転の連続で華やかさを見せます。音楽性を示したいシニア女子に人気です。
ヴァイユのヴァリエーション(男性)
風の神らしい軽やかで大きな跳躍が連続する男性ソロです。跳躍の高さと滞空感、着地の軽さが評価の中心で、シニア男子の定番課題になっています。
見どころと技術のポイント
女性ヴァリエーションは、ゆっくりとした部分でのバランスの持続と、後半の回転の切れ味の両方が求められます。音楽の変化をどう踊り分けるかが見どころです。
男性ヴァリエーションは、「風」のイメージどおりに重さを見せない跳躍が課題で、高さだけでなく空中での形の美しさが問われます。
コンクールでは
シニア女子・男子で広く踊られる演目です。女性は表現力、男性は跳躍力を示す課題として、それぞれ上位を狙うダンサーに選ばれています。
全国のバレエコンクール一覧
開催時期・応募締切・部門をまとめています。演目が決まったら挑戦するコンクールを探しましょう。
作品ガイド
「タリスマン」のあらすじ・登場人物・見どころ
全幕の物語は、天界の女神の娘ニリチが、人間界に降ろされる試練の中で風の神ヴァユと...
関連するバレエ用語
あわせて読みたいヴァリエーション
参考・出典
- The Talisman (ballet) - Wikipedia
- The Talisman - The Marius Petipa Society
- The Talisman - マリインスキー劇場 公演ページ
振付・音楽は上演する版によって異なります。コンクールへの申込時には、使用する版と音源を指導者と確認してください。