海賊コンラッドに救われるギリシャの娘メドーラは、「海賊」のヒロインです。作品の中に複数のソロがありますが、コンクールでは主に、第2幕の洞窟の場のパ・ド・トロワ(ガラ公演で「海賊のパ・ド・ドゥ」として知られる場面)のヴァリエーションと、第3幕「生ける花園」のヴァリエーションが踊られています。
華やかさと技巧を兼ね備えた踊りで、シニア女子に人気の演目です。
基本情報
- 作品
- 海賊
- 役
- メドーラ
- 幕・場面
- 第2幕 パ・ド・トロワ(洞窟の場)、第3幕 生ける花園(マリインスキー版・ABT版の幕構成。プティパ1899年版では洞窟は第1幕第2場)
- 音楽
- アドルフ・アダン(作品全体)。パ・ド・トロワの音楽はドリゴを中心とする複数の作曲家の挿入曲の寄せ集めで、メドーラのヴァリエーションはフィティンゴフ=シェル作とする資料がある。生ける花園はレオ・ドリーブの挿入曲(1867年)
- 振付
- ジョゼフ・マジリエ(1856年初演)、マリウス・プティパ(1858年〜1899年の改訂)。現行のパ・ド・トロワは1931年にワガノワが整えたものとされ、版により振付が異なる
- 踊り手
- 女性
- 主な対象
- シニア
それぞれのヴァリエーション
第2幕 パ・ド・トロワのヴァリエーション
ガラ公演でおなじみの「海賊のパ・ド・ドゥ」でメドーラが踊るソロです。ゆったりとした前半から回転の連続で盛り上がる構成で、華やかで技巧的な踊りです。コンクールで「メドーラのヴァリエーション」といえば、多くの場合この踊りを指します。
第3幕 生ける花園のヴァリエーション
パシャの夢の中の花園の場面で踊られるソロで、明るく軽やかな音楽が特徴です。版によって場面の構成や踊り手の割り当てが異なります。
見どころと技術のポイント
パ・ド・トロワのヴァリエーションは、ポワントでのバランスと、終盤の回転の連続(ピケ・ターンやフェッテなど)が見どころです。華やかさの中に正確なクラシックの形を保つことが課題になります。
ヒロインとしての品のある華やぎと、海賊に愛される娘の情感を、腕と表情で表現することも大切です。
コンクールでは
シニア女子で、華やかさと技巧の両方を見せたいダンサーに選ばれています。同じ作品のギュリナーラやオダリスクのヴァリエーションより難度が高く、上位を狙う出場者が多く踊る演目です。
版・申込時の注意
「海賊」は版によって幕構成・場面の順序・踊り手の割り当てが大きく異なります。使用する版と、どの場面のヴァリエーションかを申込前に確認してください。
全国のバレエコンクール一覧
開催時期・応募締切・部門をまとめています。演目が決まったら挑戦するコンクールを探しましょう。
作品ガイド
「海賊」のあらすじ・登場人物・見どころ
バイロンの詩に着想を得た、地中海を舞台とする冒険活劇です。海賊の首領コンラッドは...
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参考・出典
- Le Corsaire - Wikipedia
- Le Corsaire - The Marius Petipa Society
- Le Corsaire - American Ballet Theatre
- Exotic Imports - Appreciating Ballet's Music(補助)
振付・音楽は上演する版によって異なります。コンクールへの申込時には、使用する版と音源を指導者と確認してください。