基本情報
- 音楽
- ショパン
- 振付
- ミハイル・フォーキン
- 初演
- 1909年
- 構成
- 全1幕
- 上演時間の目安
- 約30分
あらすじ
この作品に物語はありません。月明かりの森を思わせる空間で、白いロマンティック・チュチュの精たちと一人の詩人が、ショパンのピアノ曲(管弦楽編曲)に乗せて踊り続ける、約30分の幻想です。
フォーキンが1907年に発表した「ショピニアーナ」を原型とし、1909年のバレエ・リュス旗揚げ公演で「レ・シルフィード」として上演されました。ロマンティック・バレエの香りを20世紀に蘇らせた作品で、「プロットのないバレエ(抽象バレエ)」の先駆けとされています。
ノクターン、ワルツ、マズルカ、プレリュードと、曲ごとにソロや群舞が移り変わり、最後は再び全員でのワルツで静かに幕を閉じます。
主な登場人物
- 詩人(青年)
- 精たちの世界に迷い込んだ唯一の男性。夢見るような佇まいが求められます。
- シルフィードたち
- 月夜に舞う空気の精たち。ソリストと群舞が織りなす白の世界がこの作品のすべてです。
見どころ
物語も派手な技巧もなく、音楽と踊りの美しさだけで観客を魅了する作品です。腕を柔らかく使うロマンティック・スタイルのポール・ド・ブラ、音楽に溶け込むような群舞のフォーメーションと、バレエの「様式美」そのものを味わえます。
短い作品ながらダンサーの音楽性と様式感が試されるため、世界中のバレエ団がレパートリーとして大切にしています。ガラ公演や発表会でも群舞作品の定番です。
音楽の聴きどころ
ショパンのピアノ曲を管弦楽用に編曲した音楽で構成されます。夜想曲(ノクターン)の静けさに始まり、華やかなワルツ、リズミカルなマズルカが続き、詩情豊かな世界を作り上げます。ショパンの音楽をバレエで味わえる代表的な作品です。
コンクール・発表会では
コンクールで単独のヴァリエーションとして踊られることは多くありませんが、発表会では白い群舞の定番演目として広く上演されています。ロマンティック・スタイルの上体と腕の使い方を学ぶ教材としても重視される作品です。
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