基本情報
- 音楽
- チャイコフスキー
- 振付
- ジョージ・バランシン
- 初演
- 1934年
- 構成
- 全1幕
- 上演時間の目安
- 約35分
あらすじ
筋書きのない抽象バレエ(プロットレス・バレエ)の代表作です。月光を思わせる青い光の中、薄青のロングチュチュの女性たちが右手を掲げて立つ冒頭のフォーメーションから、音楽そのものが形になったような踊りが紡がれていきます。
バランシンがアメリカで最初に振付けた作品で、当時の学生たちのために作られました。稽古に遅刻した生徒、途中で転んだ生徒のエピソードがそのまま振付に残されているという逸話でも知られます。
終盤、ひとりの女性が男性に支えられて光の中へ運ばれていく場面には、物語はなくとも確かな詩情が宿っています。
主な登場人物
- 女性ソリストたち
- 「ワルツ・ガール」「ロシアン・ガール」「ダーク・エンジェル」などの通称で呼ばれるソリストたち。
- 群舞の女性たち
- 青いロングチュチュの群舞。フォーメーションの美しさが作品の核です。
見どころ
「音楽を見る」というバランシンのネオクラシック美学が、最も純粋な形で結晶した作品です。物語の説明が一切ないのに、群舞が波のようにうねり、散り、集うだけで胸が締め付けられる――抽象バレエの魅力への最良の入り口です。
世界中のバレエ団がレパートリーとし、日本のバレエ団でも上演されています。青い照明とロングチュチュの視覚的な美しさも忘れがたい印象を残します。
音楽の聴きどころ
チャイコフスキーの「弦楽セレナーデ」で踊られます。第1楽章の荘重な開始、ワルツの優雅さ、ロシア風の終楽章と、弦楽合奏の名曲がそのまま振付の設計図になっています。
コンクール・発表会では
バランシン財団が管理する作品のため、コンクールで踊られることはありません。バランシン・スタイルの速い足さばきと音楽性は、プロの舞台でこそ味わえます。
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