Ballet Works

コッペリア

基本情報

音楽
レオ・ドリーブ
振付
アルテュール・サン=レオン
初演
1870年
構成
全3幕
上演時間の目安
約2時間(休憩含む・版により異なる)

あらすじ

ポーランドの小さな村。人形師コッペリウスの家の窓辺には、毎日本を読む美しい娘コッペリアの姿があります。村の青年フランツは彼女に夢中になり、婚約者のスワニルダを怒らせてしまいます。

実はコッペリアは、コッペリウスが作った自動人形。それを知らないスワニルダは、友人たちとコッペリウスの家に忍び込み、コッペリアの正体を知ります。そこへフランツも忍び込んできて、コッペリウスに眠り薬を盛られてしまいます。スワニルダはコッペリアに成りすまし、人形が命を得たと信じて狂喜するコッペリウスを尻目に、フランツを連れて逃げ出します。

第3幕は村の鐘の祭り。仲直りしたスワニルダとフランツの結婚式が、「時の踊り」「祈り」などの踊りとともに祝われます。

主な登場人物

スワニルダ
明るく機転の利く村娘。人形の振りをするコミカルな演技が最大の見せ場です。
フランツ
人形に恋してしまう憎めない青年。
コッペリウス
人形作りの老人。滑稽さと哀愁を併せ持つ、演技力が問われる役です。
コッペリア
コッペリウスが作った自動人形。物語の鍵となる存在です。

見どころ

第2幕、スワニルダが人形コッペリアに成りすます場面がこの作品の白眉です。カクカクとした人形の動きから徐々に「人間らしく」踊り出すコメディエンヌぶりは、バレリーナの演技力の見せどころです。

全編に深刻さがなく、マズルカやチャルダッシュなどの民族舞踊、可愛らしい音楽と、家族で楽しめる明るさが魅力です。子どもの初めてのバレエ鑑賞にもよく薦められる作品です。

音楽の聴きどころ

ドリーブの音楽は「バレエ音楽の父」チャイコフスキーにも影響を与えたと言われる名曲揃いです。第1幕のマズルカとチャルダッシュ、スワニルダが耳を当てる「麦の穂のバラード」など、旋律の美しさと管弦楽の色彩感が際立ちます。

コンクール・発表会では

スワニルダのヴァリエーション(第1幕・第3幕)は、ジュニア部門を中心としたコンクールの定番課題です。明るい性格表現と正確な足さばきが求められます。第3幕の「祈り」のヴァリエーションも、ゆったりとした音楽性を見せる課題として選ばれています。発表会でも全幕・抜粋ともに人気の高い演目です。

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