Ballet Works

ペトルーシュカ

Petrushka / Петрушка

バレエ・リュスと20世紀の名作

基本情報

音楽
ストラヴィンスキー
振付
ミハイル・フォーキン
初演
1911年
構成
全1幕4場
上演時間の目安
約35分

あらすじ

謝肉祭で賑わう帝政ロシアの広場。人形遣いの老魔術師が、3体の操り人形――ペトルーシュカ、バレリーナ、ムーア人――に命を吹き込み、踊らせて見せます。

人形でありながら人間の心を持ってしまったペトルーシュカは、バレリーナに恋をしますが、彼女が心を寄せるのは強くて単純なムーア人。嫉妬に狂ったペトルーシュカはムーア人の部屋に乱入し、追い回された挙句、広場の群衆の前で斬り殺されてしまいます。

騒然とする群衆に、魔術師は「ただの人形だ」とおがくずの死体を見せます。しかし夜の屋根の上には、ペトルーシュカの亡霊が現れ、魔術師を嘲笑うのでした。

主な登場人物

ペトルーシュカ
人間の魂を持ってしまった哀れな操り人形。ニジンスキーが初演した、内へ折れ曲がる動きが特徴の伝説的な役です。
バレリーナ
無邪気で空っぽな人形。ペトルーシュカの恋の相手です。
ムーア人
強くて単純な人形。バレリーナの心を奪います。
魔術師
人形たちを操る人形遣い。

見どころ

「魂を持った人形」という主題を、外股でうなだれるペトルーシュカの動きそのもので表現した、演劇的バレエの金字塔です。従来の「美しいバレエ」の枠を壊した衝撃は、初演から100年以上を経ても色あせません。

謝肉祭の群衆(乳母、御者、熊使いなど)の踊りは民衆のエネルギーに満ち、4場それぞれの空気の違いが濃密です。伝説のダンサー、ニジンスキーの当たり役としても知られています。

音楽の聴きどころ

ストラヴィンスキーの音楽は、2つの調を同時に鳴らす「ペトルーシュカ和音」で音楽史に刻まれています。ロシア民謡の引用がちりばめられた謝肉祭の音楽の渦は、聴いているだけで広場の喧騒が目に浮かびます。

コンクール・発表会では

コンクール課題として踊られることはほとんどありませんが、ペトルーシュカのソロは男性ダンサーの演技力の試金石として、ガラや特別公演で踊り継がれています。

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