Ballet Works

春の祭典

Le Sacre du printemps / The Rite of Spring

バレエ・リュスと20世紀の名作

基本情報

音楽
ストラヴィンスキー
振付
ヴァーツラフ・ニジンスキー(1913年初演)、ベジャールほか多数の版
初演
1913年
構成
全2部
上演時間の目安
約35分

あらすじ

太古のロシア。春の到来とともに、大地への異教の儀式が始まります。若者たちは踊り、争い、長老たちが大地への口づけの儀を執り行います(第1部「大地の礼賛」)。

第2部「生贄」では、乙女たちの中から一人の「選ばれし者」が定められます。彼女は生贄として、太陽神への捧げものとなるべく、力尽きるまで踊り続け、絶命します。

物語というより儀式そのものを舞台化した作品で、1913年のパリ初演では、前衛的な音楽と内股・痙攣的な動きの振付に客席が大混乱に陥り、「音楽史上最大のスキャンダル」として伝説になりました。

主な登場人物

選ばれし者(生贄の乙女)
生贄に選ばれ、死ぬまで踊り続ける乙女。極限の体力と表現が要求されます。
長老・賢者
儀式を執り行う共同体の長。
若者・乙女たち
大地を踏み鳴らす群舞そのものが作品の主役です。

見どころ

初演から110年、世界中の振付家が挑み続ける「振付家の登竜門」的作品です。ベジャール版(生命の讃歌としての官能的な解釈)、ピナ・バウシュ版(土を敷き詰めた舞台での壮絶な表現)が特に有名で、同じ音楽から全く異なる舞台が生まれる面白さは、この作品ならではです。

大地を踏みしめる集団の躍動は、クラシック・バレエの「軽やかさ」の対極にある身体の力を見せつけます。

音楽の聴きどころ

変拍子と炸裂するリズム、咆哮する管弦楽。ストラヴィンスキーのスコアは20世紀音楽の金字塔であり、初演時の騒動も含めて音楽史を変えた一曲です。冒頭のファゴットの高音ソロから、最後の「生贄の踊り」まで、一瞬も緊張が途切れません。

コンクール・発表会では

コンクールのクラシック課題にはなりませんが、コンテンポラリー部門の自由作品として、この音楽の一部を使った創作が踊られることがあります。

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