基本情報
- 音楽
- エロール(ランチベリー編曲・アシュトン版)
- 振付
- フレデリック・アシュトン(1960年版)/ドーベルヴァル(1789年初演)
- 初演
- 1789年
- 構成
- 全2幕
- 上演時間の目安
- 約2時間(休憩含む・版により異なる)
あらすじ
フランスの農村。未亡人シモーヌは、娘のリーズを裕福なぶどう園主の息子アランと結婚させようとしています。しかしリーズが愛しているのは、貧しくも誠実な青年農夫コーラス。母の目を盗んでは逢瀬を重ねる2人ですが、いつも邪魔が入ってしまいます。
収穫祭の日も、雨宿りの騒動でも、シモーヌはリーズを見張り続けます。家に閉じ込められたリーズが結婚後の夢を一人語りしていると、なんと麦わらの山の中からコーラスが現れます。
そこへアランとの結婚契約を結んだシモーヌが公証人を連れて帰宅。しかし2人の固い愛を目の当たりにした母は、ついに折れて結婚を認めます。村中が祝福する中、リーズとコーラスは結ばれるのでした。
主な登場人物
- リーズ
- 「わるく見張られた娘」という原題どおり、母の監視をかいくぐって恋を貫く明るいヒロインです。
- コーラス
- リーズを愛する青年農夫。リボンを使ったパ・ド・ドゥなど、爽やかな踊りを見せます。
- シモーヌ
- リーズの母。男性ダンサーが女装で演じる伝統があり、「木靴の踊り」で爆笑をさらう名物役です。
- アラン
- 傘を手放せない、少し風変わりなお金持ちの息子。憎めない愛嬌のある役です。
見どころ
1789年初演という現存最古級の系譜を持つバレエで、現在は英国のアシュトン版(1960年)が世界標準です。リボンを綾取りのように使うパ・ド・ドゥ、母シモーヌの木靴の踊り、本物のポニーの登場(劇場による)など、心温まる仕掛けが満載です。
深刻な場面がひとつもない喜劇バレエの最高傑作で、バレエ初心者や子どもの鑑賞デビューに最も薦められる作品のひとつです。
音楽の聴きどころ
アシュトン版ではエロールの音楽をランチベリーが編曲したスコアが使われ、鶏の鳴き声や嵐の描写など、場面と一体になったユーモラスな音楽が魅力です。
コンクール・発表会では
リーズのヴァリエーションはジュニア部門を中心にコンクールで人気の課題です。明るい性格表現と、リボンやスカートを使った細やかな演技性が求められます。コーラスのヴァリエーションも爽やかな男性課題として選ばれています。
全国のバレエコンクール一覧
開催時期・応募締切をまとめています。コンクール挑戦の参考にどうぞ。