基本情報
- 音楽
- エドゥアール・デルデヴェス、レオン・ミンクス(グラン・パ)
- 振付
- ジョゼフ・マジリエ(1846年初演)、マリウス・プティパ(1881年改訂)
- 初演
- 1846年
- 構成
- 全2幕(現在は「グラン・パ」のみの上演が主流)
- 上演時間の目安
- グラン・パ・クラシックは約40分
あらすじ
ナポレオン占領下のスペイン。ジプシーの娘として育ったパキータは、フランス人士官リュシアンと出会い恋に落ちます。ジプシーの頭目イニーゴがリュシアンの暗殺を企てると、パキータは機転を利かせて彼を救います。
やがてパキータが持っていたメダイヨンから、彼女が実は貴族の生まれで、リュシアンの従妹にあたることが判明。身分の壁が消えた2人は、盛大な祝宴の中で結ばれます。
現在、全幕が上演されることは稀で、最終幕の祝宴にあたる「パキータ・グラン・パ・クラシック」が独立した演目として世界中で踊られています。主役のパ・ド・ドゥを中心に、複数のソリストのヴァリエーションと群舞で構成される、クラシックの様式美の見本のような作品です。
主な登場人物
- パキータ
- ジプシーに育てられた実は貴族の娘。気品と輝かしい技巧が求められる主役です。
- リュシアン
- パキータと恋に落ちるフランス人士官。
- イニーゴ
- ジプシーの頭目。リュシアンの暗殺を企てる悪役です。
- ソリストたち
- グラン・パでヴァリエーションを踊る女性ソリストたち。それぞれ性格の異なる踊りを披露します。
見どころ
「グラン・パ・クラシック」は、プティパ様式のエッセンスが凝縮された作品です。金色を基調とした揃いのクラシック・チュチュ、格調高いアダージオ、次々と披露される個性豊かなヴァリエーション、そして華やかなコーダと、クラシック・バレエの「型」の美しさを純粋に味わえます。
物語の説明がほぼ不要なため、ガラ公演や発表会の締めくくりの演目としても世界中で愛されています。
音楽の聴きどころ
グラン・パの音楽は主にミンクスによるもので、格調と華やかさを兼ね備えています。ヴァリエーションごとに性格の異なる旋律が用意されており、踊りと音楽の対応を楽しめます。
コンクール・発表会では
パキータの各ヴァリエーションは、コンクールで最も多く踊られる課題群のひとつです。主役のヴァリエーションからソリストの各ヴァリエーション(エトワール、トリロビーなどの通称で呼ばれるものも)まで選択肢が幅広く、ジュニアからシニアまでレベルに応じて選ばれています。クラシックの正確さがそのまま出るため、基礎力を示す演目とされています。
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