Ballet Works

エスメラルダ

La Esmeralda

クラシック名作

基本情報

音楽
チェーザレ・プーニ
振付
ジュール・ペロー(1844年初演)、プティパほか(改訂)
初演
1844年
構成
全3幕(版により異なる)
上演時間の目安
約2時間30分(休憩含む・版により異なる)

あらすじ

ヴィクトル・ユゴーの小説「ノートルダム・ド・パリ」を原作とする作品です。パリの街で踊るジプシーの娘エスメラルダは、貧しい詩人グランゴワールを処刑から救うため、形だけの結婚をします。

しかしエスメラルダが心を寄せるのは、士官フェビュス。彼にはすでに婚約者フルール・ド・リスがいました。エスメラルダに道ならぬ想いを抱く司祭フロロは、嫉妬からフェビュスを刺し、罪をエスメラルダに着せます。

処刑台へ向かうエスメラルダ。版によって、フェビュスが生きて真実を明かし救われる結末や、悲劇のまま終わる結末が描かれます。

主な登場人物

エスメラルダ
パリの街で踊るジプシーの娘。タンバリンを手にした踊りが象徴的な、悲劇のヒロインです。
フェビュス
エスメラルダが恋する士官。
フロロ
エスメラルダに執着する司祭。物語を悲劇に導く存在です。
グランゴワール
エスメラルダに救われる詩人。
フルール・ド・リス
フェビュスの婚約者。婚約の宴で技巧的なヴァリエーションを踊ります。
カジモド
ノートルダムの鐘つき。版によって扱いは異なりますが、エスメラルダに純粋な愛を捧げます。

見どころ

エスメラルダがタンバリンを打ち鳴らしながら踊る場面がこの作品の代名詞です。恋人の婚約の宴で踊らされる場面では、悲しみを押し殺して踊る姿が胸を打ちます。

全幕上演は多くありませんが、「エスメラルダのパ・ド・ドゥ」や各ヴァリエーションはガラ・コンクールの定番として今も生き続けています。ドラマ性の濃いロマンティック期の物語バレエとして、近年再評価が進む作品です。

音楽の聴きどころ

プーニの音楽は、タンバリンのリズムが印象的なエスメラルダの主題をはじめ、踊りの性格を際立たせる明快さが持ち味です。

コンクール・発表会では

タンバリンを持って踊る「エスメラルダのヴァリエーション」は、コンクールのシニア女子で絶大な人気を誇る課題です。タンバリンを脚で打つ振付と粘りのあるアダージオ的な音楽性が特徴で、技巧と色気の両方が問われます。ダイアナとアクテオンのパ・ド・ドゥ(エスメラルダ由来の小品)の各ヴァリエーションも頻出です。

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