Ballet Works

瀕死の白鳥

The Dying Swan / Умирающий лебедь

小品・パ・ド・ドゥ

基本情報

音楽
サン=サーンス
振付
ミハイル・フォーキン
初演
1907年
構成
ソロ小品
上演時間の目安
約4分

あらすじ

命の尽きようとしている一羽の白鳥が、震える羽ばたきで水面を漂い、最後の力で立ち上がろうとしては崩れ、やがて静かに息絶える――ただそれだけを、約4分間のソロで描く作品です。

伝説のバレリーナ、アンナ・パヴロワのためにフォーキンが即興的に振付けたもので、パヴロワは生涯にわたり数千回この作品を踊り、「瀕死の白鳥」は彼女の代名詞となりました。

「白鳥の湖」とは直接の関係はない独立した小品ですが、白鳥=バレリーナというイメージを決定づけた、バレエ史上最も有名なソロです。

主な登場人物

白鳥
死にゆく一羽の白鳥。絶え間ないパ・ド・ブレと、波打つ腕だけで生命の消えゆく様を表現します。

見どころ

全編がほぼパ・ド・ブレ(ポワントでの細かい移動)と腕の動きだけで構成される、極限まで削ぎ落とされた作品です。技巧を誇示する要素は皆無で、それゆえにダンサーの芸術性が丸裸になります。

偉大なバレリーナたちがそれぞれの「白鳥の死」を踊り継いできた歴史があり、同じ振付でも踊り手によって全く違う感動が生まれます。ガラ公演で上演されると、客席が水を打ったように静まり返る特別な演目です。

音楽の聴きどころ

サン=サーンス「動物の謝肉祭」の「白鳥」で踊られます。チェロの独奏が奏でる旋律は、クラシック音楽でも屈指の美しさで知られています。

コンクール・発表会では

コンクールの課題として踊られることは多くありませんが、表現力を競う特別な演目として、ガラや記念公演で踊り継がれています。パ・ド・ブレと上体の表現の教材として、レッスンで研究されることも多い作品です。

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